エンジニアのためのメンタルヘルス
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第3回良い思考とは?
良い思考とはどんなもの?
今回のコラムでは、良い思考について考えてみましょう。簡単にいうと、良い思考とは悪い思考の反対、つまり「十分な根拠に裏づけられ、現実的で前向きな結論を仮説として捉える思考」です。これを、悪い思考の代表格である「ねばならぬ思考」に対して、「望ましい思考」といいます。それではここで、2つの思考の違いを比べてみましょう。
ねばならぬ思考
自分は常に完璧でなければならない
他人も自分の思いどおりにならなければならない
周りの環境も自分の理想どおりでなければならない
望ましい思考
完璧を目標にするが、達成できないこともある
思いどおりにしてくれることを望むが、希望どおりにならない時もある
周りの状況が理想どおりなことがベストだが、そうでないことが普通
このように良い思考は、現実を踏まえ、目標や希望が達成できなかった時のことも考えた柔軟性のある考え方です。ただし、ここで重要なことは、はじめから自分の目標や希望を否定しないことです。
良い思考の構造
「◯◯が望ましい」という考え方をすれば、自然と「集中」「熱中」「努力」などポジティブなエネルギーを目標達成のために向けることができるようになり、意欲が持続しやすくなります。 また、失敗した場合でも、悪い思考のように耐え難いストレスを感じることもありません。そして、目標を達成した時には大きな達成感や満足感を得ることができるのです。
目標を達成するためには、もちろん努力が必要だということはいうまでもありません。しかし悪い思考のまま努力しても成果は出ません。
なぜなら、思考と努力の関係には、次の4つの法則があるからです。1.「ねばならぬ思考」で、努力しない
プレッシャーを感じるだけで、一切生産性を生みません。
2.「ねばならぬ思考」で、努力する
目標と現実との間に大きなギャップができてストレスを感じ、生産性も低くなる。
3.「望ましい思考」で、努力しない
努力しなければ、いくら良い思考でも生産性は低いまま。
4.「望ましい思考」で、努力する
精神的にリラックスした状態で集中できるため、生産性が飛躍的に高くなる。
このように、目標を達成するためには、「◯◯ねばならない」と考えるのではなく、「◯◯が望ましい」と考えながら努力すると、生産性をアップすることができます。
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